今回は、March・関関同立と呼ばれるレベルの難関大学生に向けた就活をテーマにする。
Marchレベルの大学は最も就職先に幅が出やすいと言われており、戦略的な就職活動が求められる。「留学、体育会、理系」といった切り札がない学生が大手企業から内定を獲得するための攻略法について紹介したい。
就職活動における失敗とは
就職活動における失敗とは、「自分の行きたいと思える企業から内々定を貰えない」ことである。
巷では、NNT(無い内定)、ANT(有る内定)などの言葉で、就職活動における成功か失敗かを判別するような風潮があるがそれは間違いである。
自分が行きたいと思えないような企業へエントリーして、例え内定を貰えたとしても自分の気持ちを押し殺しているだけである。
気持ちを押し殺して入社した企業は、良い面ではなく悪い面ばかりが自分の目に移るようになり、すぐに退職したくなるだろう。
だからこそ、自分が行きたいと本当に思える企業から内定を貰えるように励むのが就職活動における本質である。
ただし、多くの学生にとっては就職活動を始めるまでほとんど企業を知らないといった学生が多いだろう。
だからこそ、「大手企業への入社」にこだわってほしい。大手企業の基準は学生の質やレベルによるが、March・関関同立の学生の視点で考える大手企業は、「JPX日経インデックス400社」が該当するだろう。
もちろん、マザーズ上場や非上場、外資系企業などに超大手企業もあるが、本記事では割愛する。
内定とは自分と企業のマッチング具合
就職活動は大学受験や高校受験のように、公平で公正な一定水準の物差しはなく、就活生の様々な属人的要素が評価され、内定に繋がる。
内定獲得に大きな影響力をもたらす属人的要素として、学歴、体育会所属の有無、留学経験の有無、理系か文系か、容姿、愛嬌、覇気….などがある。
これら様々な要素があるなかで、どの要素を高く評価するかは企業によって大きく異なる。
だからこそ、より多くの企業を応募することが対策として必要になってくるのだが、詳細は以下で説明したい。
MARCH・関関同立から上位400社へ入社するためには
JPX日経インデックス400とは
大手企業の条件として、「JPX日経インデックス400」に採用されているかどうかという指針がある。
有名企業400社への実就職率が高い大学(2020年卒)
MARCH、関関同立の就職率は、同志社大学がトップの30%オーバー、関西大学が19%と幅があり、10人のMARCH・関関同立生がいた場合、大手企業へ入社できるのは2~3人といった感覚だろう。
この狭き門を突破するために以下の手順で就職活動を進めてみると良い。
大手企業の内定をGETする6ステップ
①過去の就職先実績を入手する
キャリアセンターには、過去の先輩がどこへ就職を決めたかをまとめたデータ集(データ冊子)がある。
どこの大学でもキャリア相談員の方にデータ集を頼めば、いくらでも手に入ると思う。
そのデータ集を確認し、各企業に年間何名進んでいるのかを十分にチェックしてみてほしい。
②毎年10名以上就職者が出ている企業を絞り込む
就職先企業の中でも、10名以上内定が出ている企業は要チェックである。
これらの企業は、大学のOB・OGの派閥が強く、入社可能性が各段に高くなる。すなわち、実力以上に評価してもらえる可能性が極めて高いのである。
③それらの企業のインターンシップに全て応募する
このように目星がついたら、次はインターンシップに業種・業界問わず片っ端から応募することである。
インターンシップのなかでも、「3日以上開催されるインターンシップ」は必ず応募しよう。
十中八九、インターンシップ参加者に向けたフォローアップイベントや早期選考案内が届くだろう。
また応募しすぎて損することは一切ない。そもそもインターンシップの通過率は10%以下とかなりハードルが高い。日程が重なってしまった場合でも、人事部に交渉すればずらしてくれることもあるため、とにかく応募しよう。
④興味のある企業を絞り込み、同業種の企業を受ける
多種多様な業界にエントリーし、夏インターンシップに参加できたなら、多少の向き不向きがわかってくると思う。
向いていると判明した業界に焦点を絞って、就職難易度の低い企業~高い企業までまんべんなく受けよう。
同業界の企業ならば、エントリーシートの記入内容や志望動機を大幅に変更することがなく就職活動が進められるうえ、選考においても他社の選考状況が聞かれるため志望度をアピールしやすい。
⑤本エントリーは40社
よく勘違いしている学生がいるのだが、プレエントリーとエントリーは大きく違う。
プレエントリーはマイナビやリクナビの企業応募ボタンを一回押せば済む作業である。一方のエントリーは、企業へエントリーシート、Webテストの結果送信など、一次面接へ臨む体制がついた状況のことである。
大手企業への入社を考えるならば、エントリーは40社必要である。
内訳は以下の通りである。
ちなみに世間的に知名度は高いが、大量採用のため入りやすい企業がある。
(三菱電器、楽天、みずほフィナンシャル・グループなど)
志望業界と離れていても、保険として受けておくのはオススメである。
⑥内定
この通り取り組めば、99%大手企業からの内定を獲得できる。
内定を終えたあとの期間は、ホントに一安心して残りの学生生活を謳歌できる。
彼氏・彼女・友達と旅行にいくなど、自由な時間を過ごせる。
まとめ
就活は戦略的に取り組んだ学生のみが、勝利のチケットを手にする。
適切な企業選定→インターンシップ→早期選考→内定
といった王道ルートを外れないよう取り組んだら99%、希望の企業へ入社できる。