MARCH・関関同立 大手企業から99%内定を勝ち取る6STEP

キャリア

今回は、March・関関同立と呼ばれるレベルの難関大学生に向けた就活をテーマにする。
Marchレベルの大学は最も就職先に幅が出やすいと言われており、戦略的な就職活動が求められる。「留学、体育会、理系」といった切り札がない学生が大手企業から内定を獲得するための攻略法について紹介したい。

就職活動における失敗とは

就職活動における失敗とは、「自分の行きたいと思える企業から内々定を貰えない」ことである。
巷では、NNT(無い内定)、ANT(有る内定)などの言葉で、就職活動における成功か失敗かを判別するような風潮があるがそれは間違いである。
自分が行きたいと思えないような企業へエントリーして、例え内定を貰えたとしても自分の気持ちを押し殺しているだけである。
気持ちを押し殺して入社した企業は、良い面ではなく悪い面ばかりが自分の目に移るようになり、すぐに退職したくなるだろう。
だからこそ、自分が行きたいと本当に思える企業から内定を貰えるように励むのが就職活動における本質である。
ただし、多くの学生にとっては就職活動を始めるまでほとんど企業を知らないといった学生が多いだろう。
だからこそ、「大手企業への入社」にこだわってほしい。大手企業の基準は学生の質やレベルによるが、March・関関同立の学生の視点で考える大手企業は、「JPX日経インデックス400社」が該当するだろう。
もちろん、マザーズ上場や非上場、外資系企業などに超大手企業もあるが、本記事では割愛する。

内定とは自分と企業のマッチング具合

就職活動は大学受験や高校受験のように、公平で公正な一定水準の物差しはなく、就活生の様々な属人的要素が評価され、内定に繋がる。
内定獲得に大きな影響力をもたらす属人的要素として、学歴、体育会所属の有無、留学経験の有無、理系か文系か、容姿、愛嬌、覇気….などがある。
これら様々な要素があるなかで、どの要素を高く評価するかは企業によって大きく異なる。

だからこそ、より多くの企業を応募することが対策として必要になってくるのだが、詳細は以下で説明したい。

MARCH・関関同立から上位400社へ入社するためには

JPX日経インデックス400とは

大手企業の条件として、「JPX日経インデックス400」に採用されているかどうかという指針がある。

JPX日経インデックス400

JPX(日本取引所)と日本経済新聞社が共同開発し誕生したのがJPX400。

JPX400は流動性だけではなく資本効率やガバナンスも考慮されているため、経営の信頼性が高い投資家にとって投資魅力の高い銘柄が集まった指数である。

                                  出所:aibashiro.jp

有名企業400社への実就職率が高い大学(2020年卒)

順位 設置 大学 所在地 実就職率 卒業者数 400社就職者数 大学院進学者数

1 国 東京工業大学 東京 54.4 2,952 970 1,169

2 国 一橋大学 東京 52.4 1,000 482 80

3 公 国際教養大学 秋田 42.9 182 75 7

4 国 電気通信大学 東京 39.5 1,241 304 472

5 国 名古屋工業大学 愛知 38.7 1,712 393 696

6 私 東京理科大学 東京 38.0 4,640 1,149 1,618

7 国 九州工業大学 福岡 37.4 1,579 375 575

8 私 豊田工業大学 愛知 37.3 128 28 53

9 私 早稲田大学 東京 34.7 12,483 3,635 2,005

10 国 大阪大学 大阪 34.3 6,310 1,511 1,908

11 私 芝浦工業大学 東京 33.0 2,166 544 516

12 国 名古屋大学 愛知 32.8 3,957 843 1,384

13 国 横浜国立大学 神奈川 32.2 2,632 637 652

14 国 神戸大学 兵庫 31.9 4,276 1,022 1,072

15 国 京都大学 京都 31.0 6,274 1,283 2,137

16 私 上智大学 東京 31.0 3,479 970 346

17 私 同志社大学 京都 30.7 6,942 1,882 816

18 国 東北大学 宮城 30.4 4,999 1,023 1,639

19 国 豊橋技術科学大学 愛知 29.6 832 138 357

20 私 青山学院大学 東京 29.1 4,459 1,219 277

21 国 東京外国語大学 東京 28.4 813 217 50

22 私 明治大学 東京 28.4 7,549 1,943 699

23 国 九州大学 福岡 28.1 5,329 1,060 1,556

24 公 大阪府立大学 大阪 27.1 2,065 379 664

25 私 津田塾大学 東京 25.8 656 161 32

26 私 関西学院大学 兵庫 25.6 6,191 1,468 465

27 国 長岡技術科学大学 新潟 25.6 937 137 401

28 国 小樽商科大学 北海道 25.0 531 131 7

29 私 国際基督教大学 東京 24.5 664 142 85

30 国 北海道大学 北海道 24.3 4,887 803 1,584

31 国 京都工芸繊維大学 京都 24.1 1,179 169 477

32 私 立教大学 東京 23.8 4,511 1,034 173

33 私 東京女子大学 東京 23.8 1,023 236 32

34 公 大阪市立大学 大阪 23.6 1,962 365 416

35 公 東京都立大学 東京 23.2 2,419 429 570

36 私 立命館大学 京都 22.6 8,655 1,703 1,135

37 私 中央大学 東京 21.4 6,002 1,148 625

38 私 法政大学 東京 21.1 7,286 1,447 419

39 私 学習院大学 東京 21.0 2,148 424 131

40 私 日本女子大学 東京 20.7 1,474 287 86

41 私 聖心女子大学 東京 20.0 549 104 30

42 私 東京都立大学 東京 19.5 1,734 286 269

43 私 関西大学 大阪 19.4 7,233 1,298 553

44 国 東京海洋大学 東京 18.6 716 83 270

45 私 東京電機大学 東京 18.5 2,246 334 445

46 公 公立はこだて未来大学 北海道 18.5 214 29 57

47 国 千葉大学 千葉 18.1 3,668 506 876

48 私 工学院大学 東京 17.3 1,504 213 276

49 公 秋田県立大学 秋田 17.3 452 64 82

50 国 静岡大学 静岡 17.3 2,590 336 644

MARCH、関関同立の就職率は、同志社大学がトップの30%オーバー、関西大学が19%と幅があり、10人のMARCH・関関同立生がいた場合、大手企業へ入社できるのは2~3人といった感覚だろう。

この狭き門を突破するために以下の手順で就職活動を進めてみると良い。

大手企業の内定をGETする6ステップ

①過去の就職先実績を入手する

キャリアセンターには、過去の先輩がどこへ就職を決めたかをまとめたデータ集(データ冊子)がある。
どこの大学でもキャリア相談員の方にデータ集を頼めば、いくらでも手に入ると思う。
そのデータ集を確認し、各企業に年間何名進んでいるのかを十分にチェックしてみてほしい。

②毎年10名以上就職者が出ている企業を絞り込む

就職先企業の中でも、10名以上内定が出ている企業は要チェックである。
これらの企業は、大学のOB・OGの派閥が強く、入社可能性が各段に高くなる。すなわち、実力以上に評価してもらえる可能性が極めて高いのである。

③それらの企業のインターンシップに全て応募する

このように目星がついたら、次はインターンシップに業種・業界問わず片っ端から応募することである。
インターンシップのなかでも、「3日以上開催されるインターンシップ」は必ず応募しよう。
十中八九、インターンシップ参加者に向けたフォローアップイベントや早期選考案内が届くだろう。
また応募しすぎて損することは一切ない。そもそもインターンシップの通過率は10%以下とかなりハードルが高い。日程が重なってしまった場合でも、人事部に交渉すればずらしてくれることもあるため、とにかく応募しよう。

④興味のある企業を絞り込み、同業種の企業を受ける

多種多様な業界にエントリーし、夏インターンシップに参加できたなら、多少の向き不向きがわかってくると思う。
向いていると判明した業界に焦点を絞って、就職難易度の低い企業~高い企業までまんべんなく受けよう。
同業界の企業ならば、エントリーシートの記入内容や志望動機を大幅に変更することがなく就職活動が進められるうえ、選考においても他社の選考状況が聞かれるため志望度をアピールしやすい。

⑤本エントリーは40社

よく勘違いしている学生がいるのだが、プレエントリーエントリーは大きく違う。
プレエントリーはマイナビやリクナビの企業応募ボタンを一回押せば済む作業である。一方のエントリーは、企業へエントリーシート、Webテストの結果送信など、一次面接へ臨む体制がついた状況のことである。
大手企業への入社を考えるならば、エントリーは40社必要である。

内訳は以下の通りである。

40社の内訳

高望み企業10社
妥当企業 20社
安全企業 10社

ちなみに世間的に知名度は高いが、大量採用のため入りやすい企業がある。
三菱電器、楽天、みずほフィナンシャル・グループなど)
志望業界と離れていても、保険として受けておくのはオススメである。

⑥内定

この通り取り組めば、99%大手企業からの内定を獲得できる。
内定を終えたあとの期間は、ホントに一安心して残りの学生生活を謳歌できる。

彼氏・彼女・友達と旅行にいくなど、自由な時間を過ごせる。

まとめ

就活は戦略的に取り組んだ学生のみが、勝利のチケットを手にする。
適切な企業選定→インターンシップ→早期選考→内定
といった王道ルートを外れないよう取り組んだら99%、希望の企業へ入社できる。

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