海外駐在といえば、花形、選ばれし人、高収入、高学歴など様々なイメージがあります。
しかし、海外駐在といっても赴任の仕方は様々です。
生産管理で向かう人、経理業務で向かう人、人事管理で向かう人、営業で向かう人、、、。
今回は海外駐在をするにあたって、「最も将来有望なキャリアを描ける職種はどれか?」について解説していきたいと思います。
海外駐在とは
海外駐在とは一般的に、日本の企業に属しているビジネスパーソンが本社の辞令をもとに、
海外の関連企業や現地子会社で働くことをさします。
どんな職種においても、日本国内の企業の人事異動命令によって海外駐在することになったビジネスパーソンは「海外駐在員」と呼ばれ、現地で応募し入社をする「現地採用」とは大きく異なります。
海外駐在の場合、現地の子会社から支払われる給料に加えて、日本国内の企業からも給料をもらうという「Wでの給料取り」が発生するため、一般的に日本国内で働いているときと比べて、1.5〜2倍ほどの手取りになるといわれています。
また、現地での宿泊に係る費用(家賃やホテル代)、交通費(場合によってはタクシー通勤)、現地で係る所得税などの税金はすべて日本の本社が負担してくれることが多いため、かなり貯金ができるといった状況が生まれます。
そのため、海外で働きたいと考えている学生は、現地採用ではなく日本国内で海外駐在ができるポジションがある企業を受験しましょう。
例えば、総合商社、大手メーカーは多くの駐在員を出している印象があります。
総合商社
- 三井物産株式会社
- 三菱商事株式会社
- 住友商事株式会社
- 伊藤忠商事株式会社
- 丸紅株式会社
- 豊田通商株式会社
- 双日株式会社
- 兼松株式会社
駐在員が多い大手メーカー
・トヨタ自動車
・ソニー
・デンソー
・キヤノン
・日立製作所
・村田製作所
・東レ
・住友化学
・ブリヂストン
・日揮
・日本製鉄
・コマツ
・三菱重工
・AGC
・住友電工
・京セラ
・川崎重工
・クボタ
・三菱電機
キャリア形成で有利な職種
さて、ここで今日の本題です。
すなわち、様々ある海外駐在の職種のなかで、「どの職種が一番キャリアが広がるのか」ということです。
それは、プロフィットセンターに属する職種を選ぶということです。
具体的には、営業職、マーケティング職が該当します。
世の中の仕事は大きく分けて、プロフィットセンターの職種と、コストセンターの職種にわかれます。
プロフィットセンター
プロフィットとは、日本語で「利益」を表します。すなわちプロフィットセンターとは、利益を稼ぎ出す部門を指します。
コストセンター
コストセンターとは、プロフィットセンターとは真逆の利益を生まず、会社の費用を生み出す部門のことを指します。具体的には、経理部、人事部、総務部、生産管理部などがあげれます。
なぜ営業・マーケティング職が強いのか
コストセンターに勤めている人は、大多数がアジア圏勤務で終了することが多いからです。
日本企業の多くは、海外売上のほとんどをアジア各国の売上に依存しています。
その結果、中国やタイ、シンガポールなどの駐在は経験できるものの、その先にアメリカや欧州などのキャリアへ繋がらないのです。
一方のプロフィットセンターに属する営業・マーケティング職ならば、
ビジネスを興し市場を作り上げる能力を形成することができます。
会社はお客さんを連れて来れる人が一番強く、その職種が営業・マーケティング職なのです。
頑張り次第では、世界中の人脈を広げ、より多くのビジネス機会を創出することも夢ではありません。
結果を残しアピールしやすい職だからこそ、
自社働き続ける道もあれば、転職をしてさらなるアップサイドを目指すことも可能なのです。
まとめ
グローバル勤務を目指す人は、稼げる職種に就くことがなによりも大切です。
仕事に一生懸命取り組み、成果をあげた先に幅広いキャリアが見えてくるのです。
ただ海外のマーケティング職は統計学や市場分析に関する高い技術が求められます。
そのため、社会人MBAなどの機会を活用することが、一つの選択肢として効果的です。