就職活動を進める中でやはり私生活を充実させたいと考える学生が多いのではないだろうか。
それでも私生活を充実するにはある程度のお金と時間の余裕が必要になってくる。
以下では仕事はそこそこ楽だけどお金はたっぷりもらえるといった夢のようなまたーり高給企業を紹介する。
そもそも高給の基準ってどのあたり?
皆さんは日本の平均年収をご存知だろうか。
転職情報サイトデューダによると年代別の平均年収は20代が348万円、30代が444万円、40代が510万円、50代以上が613万円と公表されている。
ただしこのサイトを見ている学生は高学歴層でありこうした平均年収はあまりあてにならないと考える方が多いと思う。
高学歴層の学生が多く入社する東証一部上場上場企業の平均年収はどうだろうか。
東京商工リサーチの調査によると、
上場企業2018年決算2591社の平均年収は606万円であると判明している。
すなわち高給企業を定義する上では少なくとも750万円以上、
概ね800万円以上の平均年収があれば高給企業と定義することができるのではないだろうか。
仮に年収が800万円あったとすると、年間の手取りは588万円という計算になる。
すなわち月額手取りで49万円手に入るということである。
この49万円という数字は日本人の平均年収400万円の人月額の手取り額26万円を23万円も上回っているという数字である。
平均的な手取り額を23万円上回っているとある程度、
高価な車や高級レストランに行く機会も持つことができるのではないか。
高給企業を目指す学生は年収800万円を目安に、企業を選んでいくと良いだろう。
そもそもまったりの基準ってどのあたり?
就職活動や転職活動において「まったり高給企業に行きたい!」「我が社はホワイト企業である!」など「まったり」「ホワイト」「またーり」という表現がよく用いられる。
「まったり」とはのんびり落ち着いた様子という意味であり元々は九州の方言に由来する。
のんびり落ち着いた働き方は、
企業の社風にもプラスの影響を与えており総じて物腰柔らかで人当たりの良い社員が多いだろう。
まったり企業を選ぶ上で必要になってくる項目
①残業時間
まったり企業の残業時間は非常に少ないという特徴がある。
多くの企業では朝9時に業務を開始し、夕方5時に業務を終了するという基本的な枠がある。
この夕方5時を過ぎてから、
日々どれだけ時間をを超過するかというところが残業時間としてカウントされる。
例えば「毎日1時間多く残業し、夕方6時に帰るパターンが多い社員」の場合は月の残業時間が20時間、「毎日2時間多く残業し、夕方7時に帰るパターンが多い社員」の場合は月の残業時間が40時間という計算になる。
個人的な感覚ではあるが、家族と一緒に夕飯を食べられる時間に帰れるかどうかというものがひとつの基準としてあるのではないかと考えている。
すなわち業務を終えて帰宅まで30分かかるとすると、
夕飯開始時刻19時に間に合うためには少なくとも18時半までに業務を終える必要がある。
こうした基準から導き出せるまったり企業の残業時間は月に20時間ぐらいまでと言える。
月に20時間を超えてくると夕飯の時間が遅くなったり、
睡眠時間が十分取れないなどの弊害が出てくると言える。
②離職率
まったり企業の離職率は非常に低いということが挙げられる。
平成30年度雇用動向調査結果によると一般的な日本企業の平均平均離職率は、14.6%と出ている。
まったりしたい仕事をしたい、組織にしがみつきたい場合はこの数字が限りなく0に近いことが良い。
以下のデータは新卒入社3年後の離職率が低い企業のランキングである。
こうしたランキングも参考になるだろう。
③ B to B 企業
世の中の企業は大きくわけて、対個人に向けて商品やサービスを提供するBtoC企業、対企業に向けて商品やサービスを提供するBtoB企業の2つにわけることができる。
まったり仕事をしたい諸君は、迷わずBtoB企業を選ぶべきだ。
たしかに、BtoC企業の方が知名度もあってキラキラしている点はある。
しかし、長期的な視点で組織にぶら下がって生きていくには、決まった取引先に商品・サービスを提供するのが一番楽で儲かるのである。
今はイケイケドンドンのSONYであるが、
10年ほど前のリーマンショックの頃には大規模なリストラを強行している。
日本にはまったり高給企業がたくさん!
上記の条件より、まったり高給な企業をピックアップしてみた。
高学歴で組織にぶら下がりたい諸君はこれらの企業を必ず受けよう。
なおまったり高給企業は、そもそも仕事量が安定しているため、
募集人員が少ない企業や団体がいくつかある点には注意が必要だ。(特に大学職員や半官半民の企業など)
公社系企業
JR、JT、NTT西日本、NTT東日本、NTTドコモ
政府系金融機関、系統金融機関
日本政策投資銀行、日本政策公庫、農林中央金庫、商工中央金庫、信金中央金庫
マーケットインフラ(マケイン)業界
日本取引所グループ、日本証券金融、全国銀行協会、日本証券協会、日本損保協会、証券保管振替機構、セントラル短資、上田八木短資、東京短資、日本相互証券、損保料率算出機構、生命保険協会、信託協会、全国信用共同組合、全国地方銀行協会、東京信用保証協会
特殊法人
JRA
化学業界
旭化成 信越化学 三菱ケミカル 住友化学 三井化学 東レ AGC 富士フイルム
倉庫業界
上組 三井倉庫HD 三菱倉庫 住友倉庫 名港海運
私立大学職員
早稲田大学 慶應義塾大学 上智大学 明治大学 青山学院大学 立教大学 中央大学 法政大学 芝浦工業大学 武蔵大学 東洋大学 関西大学 関西学院大学 同志社大学 立命館大学
まとめ
このように日本には多くの高級でまったりとした企業があることが分かったのではないだろうか。
ただしまったり高給、またーり高給という表現の裏側には退屈、暇、ルーチンワークなどといった側面もあることを忘れないでほしい。
自分自身がどのような性格で、どのようなことをすると人生を謳歌できるかということをまずは第一に考えてその上でまったり高給企業を選んで欲しい。
今回紹介した企業の多くはどこも素晴らしい企業であるが、 より詳しく知りたい場合は企業情報サイトであるオープンーワークやみんなの転職会議などの会社員の生の声を参照することも大きな企業研究につながるだろう。
学生でも登録できるようなので、活用すると良い。